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 ヴォージュ広場  Place des Vosges 

ヴォージュ広場は、パリ第4区にあるパリ最古の広場。1605年から建築家ルイ・メトゥゾー(Louis Métezeau)のデザインで建設が始まり、ルイ13世とアンヌ・ドートリッシュの婚約を記念して1612年に落成した。140m×140mの正方形。建物は、赤煉瓦を石で補強した赤と白の縦縞模様。スレート屋根は急勾配で、屋根裏には小さなドーマー窓が並んでいる。広場の南と北の中央だけ3階建てで、あとはすべて2階建てで統一されている。3階建ての建物は、南側が王のパビリオン(Pavillon du Roi)、北側が王妃のパビリオン(Pavillon de la Reine)。すべての建物の広場に面した1階にはアーチ型のアーケードが通っている。この広場が貴重なのは、ナポレオン3世のもとで、パリ大改造を行ったセーヌ県知事のオスマン男爵が、新しい道路を作り、その道路に面した建物は、①ルテシアン石灰岩で作る、②一つの通りには同じ階数の建物を建てる、③階数は、通りの幅によるが最高でも6階(日本の数え方では7階)が上限、④その場合、バルコニーを2階と5階に作る、というスタイルで統一したため、美しいパリが出来上がった。それは、非常に素晴らしい英断だったのだが、逆に言えば、どこにいっても同じ建物がある単調な街並みになってしまった。パリの4区と7区はオスマンの大改造から漏れ、スラム化してしまったが、その中に17世紀の建物が幾つか残っており、それが、パリ市の「価値付け救済計画(Patrimoine urbain à découvrir les secteurs sauvegardés)」で保存すべき貴重な存在として重視されるようになった。その地図の上で、ヴォージュ広場は1枚目の図の赤い★印に該当する。2枚目の写真は、正面から撮った王妃のパビリオン(5月なので緑)。3枚目の写真は、建物に近づいて撮った王妃のパビリオンのある北側全域(3月なので葉が落ちている)。5枚目の写真は西側の樹木の切れ目(中央)を含む全域。6枚目の写真は、各コーナーにある噴水。7枚目の写真は、アーケードの中(目が覚めるような天井のデザイン)。