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 モンペリエのサン=クレマン水道橋  Aqueduc Saint-Clément 

地中海から10km以内にあるモンペリエには、17世紀末、7つの公共の噴水があったが、増加する人口には十分ではなくなり、サン=クレマン(Saint-Clément)とブーリドゥ(Boulidou)の泉から水を引くという発想が生まれ、1686年2月21日に決定されたが、資金不足のため着手までには67年を要した。全長14kmのサン=クレマン水道橋の工事は技師のアンリ・ピトー(Henri Pitot)に任され、最初の石が1753年6月13日、市長のジャン・アントワーヌ・ドゥ・カンバセレス(Jean Antoine de Cambacérès)により置かれた。工事には12年を要し、25ℓ/秒の新鮮な水が、モンペリエの最高点ペイルー(Peyrou)に流れ出したのは1765年12月7日。カンバセレス市長は、工事が始まってすぐの1755年、王の像→凱旋門→そこから延びるアクスの配置を決め、ペイルー広場の大規模な装飾工事にも着手した。1枚目の写真は、水道橋(パイプ送水)の最も壮観な部分のアルソー(Arceaux)。ピトーが、ガール橋から着想を得た、「大きなアーチが小さな連続アーチを支える」構造を採用した延長820mの部分。2枚目の写真は、水道橋が終点のペイルーに到着する壮麗な姿。市長の思い入れで、その反対側、水道橋のアクス上には、国王の騎馬像、凱旋門が置かれ、凱旋門から先にはフォシュ(Foch)通りが300mにわたって延びている(3枚目の写真)。