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ガール橋(ポン・デュ・ガール)
Pont-du-Gard
【世界遺産】
イタリア、スペインに残る古代ローマの水道橋の中で最大規模を誇る
ガール橋
。ユゼス(Uzès)近くのウール(Eure)川の水源から古代ローマ植民地ネマウスス(Nemausus、現在のニーム)に水を供給するため、AD40~50年代に建設された約50kmの水道橋(平野部は単なる高架橋)の中で、ガルドン(Gardon)川を跨ぐ部分に架けられた巨大な橋。現存する全長は275m(当初は360m)。高さは48.77mにも達する。計2層の強固な石造アーチで橋をガルドン川の氾濫から守り(川の真上のアーチだけ、スパン24.52mと広くしてあり、その他は19.20mで統一されている)、その上に、水道用の水路を通すための連続小アーチ(35連、当初は47連)の第3層が乗っている。第3層の水路の内部は、高さ1.80m、幅1.20m、勾配0.04%、平均流量は約460ℓ/秒)。全長50.02 kmの始点と終点の高さの差はわずか12.6m、平均勾配は1km あたり24.8cm。水が水源からニームに届くまで約1日かかったとされる。構造的には、強固な石造アーチの部分は巨石を正確に切り出して空石積みにしたもの。水路の部分だけ、水が漏れないようモルタルで固めてある。ガール橋が、6世紀初頭には使われなくなったのに、完璧に近い姿を残しているのは、中世には道路橋として使われたためと(ガール橋以外の残りの49.9kmがほとんどなくなったのは、再利用方法がないから)、その後は、ガール橋の価値を歴代の指導者が認めて保護しようとしたから。1枚目の写真はほぼ正面の川岸から6月27日に、2枚目の写真は橋と同じくらいの高さの地点から8年半後の3月21日に、3枚目の写真は橋に真下近くからさらに4年半後の8月14日に撮ったもの。4枚目の写真は、橋が終わった先の岩に残っている水路のトンネル。