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 トロワのサン=ピエール=エ=サン=ポール大聖堂  
              Cathédrale Saint-Pierre-et-Saint-Paul, Troyes 

トロワのサン=ピエール=エ=サン=ポール大聖堂は、1188年に町を襲った大火災の後、1198~1200年頃から初期ゴシック様式で再建が始まる。1228年の暴風で上部の壁が損傷し、トリフォリウム(身廊に面した壁面にみられる小アーチ列)をステンドグラスに変えた。翼廊は1260 年、身廊は1310年から建設が始まるが、百年戦争(1337~1453年)で中断。16世紀初頭から後期ゴシックのフランボワイヤン様式で建設が再開。400年以上かけて建てられたこの大聖堂は、各時代のゴシック様式が混在している。1枚目の写真は、大聖堂のファサード。聖ペテロに捧げられた北塔は16世紀に作られたが、聖パウロに捧げられるべき南塔が作られたかったのは、①資金不足、②地盤が悪く大聖堂全体の崩壊を恐れた、の2つの説がある。2枚目の写真は、内陣の外側(南東側)から教会の上部を撮ったもの(狭い場所なので、全体を撮ることは不可能)。3枚目の写真は、上部と、最上部にある2体の “ドラゴンのガーゴイル”(雨樋の突出部分)と、最下部のリアルな ”犬のガーゴイル”。
 
 
 

トロワ大聖堂で最も大切なものは、1500㎡のステンドグラス(13~17世紀)。私が4回訪れたシャルトル大聖堂の2600㎡のステンドグラス(12~13世紀)には及ばないが、大聖堂のステンドグラスが100%残っていることは稀なので、一見の価値は十分にある。最も古いのは内陣のステンドグラスで13世紀のもの。長さ 114m、高さ28.5mの身廊のステンドグラスは16~17世紀のもの。これほど完璧に残ったのは、第一次・第二次世界大戦の間、ステンドグラスが取り外されて安全な場所に保管されたから。1枚目の写真は身廊から、正面の内陣に向かって内部全体を撮ったもの。すべての窓にステンドグラスが入っているし、身廊の上部だけでなく、その下部のトリフォリウムにも入っている。2枚目の写真は身廊のステンドグラス。あとで紹介する内陣のステンドグラスと比べると、違いが良く分かる。3枚の写真は、内陣に近づいて撮ったもの。そして、4枚目の写真が内陣のステンドグラスのクローズアップ。ステンドグラスは古い時代のものほど描かれている絵が大きくて多様で美しい。