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ロシュ要塞の廃墟
Donjon de Loches
ロシュ要塞の廃墟
は、初代のアンジェ城と同じように、11 世紀初頭にアンジュー(Anjou)伯爵フルク・ネラ(Foulques Nerra)が築いた13の要塞のうちの一つ(高さ36m)。彼の子孫であるプランタジネット家(アンジュー伯に起源を持つ王家)は、1154年にヘンリー2世(Henry Ⅱ)としてイングランド国王となり、フランスにあったロシュ要塞もイングランドの領土となった。私は歴史に疎いので、ウィキペディアに載っていた、1154年のプランタジネット家の支配領域の地図(下図参照)を見てびっくりした。フランス国王の土地の倍の面積を支配していたことになる。ヘンリー2世の跡継ぎリチャード(Richard、獅子心王)は、即位(1189年)の翌年には十字軍に出征する。すると、その隙を突いて、フランス王フィリップ2世(Philip Ⅱ)がさっそくロシュ要塞を奪う(1193年)。1194年に帰国したリチャード王は、僅か3時間の包囲で要塞を取り戻したと言われる。しかし、リチャード王が1199年に死去すると、1205年にフィリップ2世が1年間の包囲の後再びロシュ要塞を占領する。それ以後は、ずっとフランス王の所有物となり、牢獄として使われた。1枚目の写真は、ロシュ要塞への入口、王家の門(Porte Royale)の横の城壁。2枚目には、要塞の全体像が、地上からでは分からないので、別のサイトの航空写真を借用した。3枚目の写真は、航空写真ではきれいに見える高さ36mの塔の荒れ果てた内部。4枚目の写真は、塔の上(階段で登ことができる)から見た11世紀由来のサントゥルス教会(Église Saint-Ours de Loches)。