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 アルビのサント=セシル大聖堂  Cathédrale Sainte-Cécile, Albi 

【世界遺産】アルビのサント=セシル大聖堂は、1282~1480年に作られたゴシック様式の教会。しかし、アルビ~トゥールーズの周辺は石材が手に入りにくいので、山のないオランダの町が煉瓦でできているように、橋も教会も煉瓦でできている。だから、アルビ大聖堂も煉瓦造。そのため、石造のゴシック様式の大聖堂につきものの、天井の石造の重い交差リブヴォールトを、外部から支える飛梁と控壁が一切ない。トゥールーズのジャコバン修道院(No.51)では、身廊の外側に大きな補強柱を立て、交差リブヴォールトを支えたが、アルビでは、城塞のような外観を持たせて威光を発揮させるため、外壁の突起を減らし、代わりに内部で側廊を廃して身廊のみとし(柱列が全くない恐らく唯一の大聖堂)、その身廊の内側に向けて左側は「⊐型」、右側は「⊏型」に補強柱を立て、それにより交差リブヴォールトを支えた(特異な構造)。18500㎡もある天井には、ボローニャから招聘された画家9人により、1509~12年の短期間で青色を基調とする素晴らしい絵が描かれた。初期のゴシック教会にはないこの天井画が、アルビ大聖堂の最大の魅力だ。1枚目の写真は、タルン川から見た大聖堂の全景。右側の巨大な鐘楼は19世紀の追加。左側に内陣がある。入口は他の大聖堂と違い中央(写真の反対側)にある。2枚目の写真は、内陣のある側から撮った大聖堂の全体像。「世界最大の煉瓦造りの大聖堂(長さ113.5m、幅35m、天井高30m)」というキャッチフレーズが納得できる壮観だ。表面に余分な突起のない不思議な巨大建造物だ(特殊な内部構造を知らないと、こんな巨大な煉瓦の直方体が外部サポートなしに自立できることが信じられない)。3枚目の写真は、大聖堂の最大の魅力、内部の身廊の全景。青い天井が素晴らしい。この写真で、もう一つ注目すべきなのが、身廊と内陣を遮断している金色に光って見える障壁。これは、アンボワーズ公ルイ1世によって、1474~84年頃に作られた「白い石をレース模様のように細かく細工して作られた柵」。天井画に戻り、4枚目の写真は、障壁の横から内陣の天井を撮ったもの。その中に一つだけ、鮮やかな青の箇所がある。それを、ネットの写真で補填したのが5枚目の写真(キリストを描いたもの)。