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 カナート  qanat 

今から2500年以上前、イラン西部などの鉱山で掘ったトンネルから水が出てくることに気付いた農民が、地下水路で山から農地まで水を引いてくるカナート(qanat)を発達させたと推測されている。そして、アケメネス朝時代(BC550~331年)にペルシャの支配がインダス川からナイル川まで広がると、カナートの技術は現イランの範囲を遥かに超えて広がった。名前も、東のアフガニスタンやパキスタンではカレーズ(karez)、西のアラビア半島ではファラジ(falaj)、アルジェリアではフォガラ(fogarra)、モロッコではハッターラ(hattara)と呼ばれている。

ユネスコは、イランのカナート11ヶ所を世界遺産にしたが、写真のカナートは世界遺産ではなく、ごく普通のカナート。1枚目の写真は、カナートを構成する井戸の1つと、その向こうに水源地の山に向かって続く小さな盛土(それらの中央の凹部に井戸の穴がある)を撮ったもの。2枚目の写真は、井戸のある小さな盛土の列がもっとよく分かるように、横から撮ったもの。井戸は、地下の水路を掘った時のもので、メンテナンスに使われている。